樹状突起統合(Dendritic integration)
神経細胞は複雑な形を持つ樹状突起(Dendrite)において大量のシナプス入力を受け取る。これにより細胞体のみで入力を受け取る場合とは異なる機能が現れる。 シナプス入力がおこる位置によって、シグナルが細胞体に到達するまでの時間が変化する
これにより、細胞体でスパイクが発生する際にその原因となった入力位置を識別することが出来る
また、異なる位置のシナプスに入力が入る場合は、入力を受けるシナプスの順番が出力に影響を与える
樹状突起におけるシナプス入力は、
その領域における電位を変化させる
その領域におけるイオンの通りやすさを変化させる
これにより、時空間的に近いシナプス入力同士が非線形に影響し合うようになる
興奮性と抑制性のシナプス入力の配置が
遠い距離にある場合、これらの入力は線形に統合される
近い距離にある場合、これらの入力は非線形に統合される
この異なるコンパートメント間のカップリングは形態と電位依存性チャネルの分布によって左右される
これが知覚における特徴検出に使われている?
樹状突起への入力の同時性検出
同じ樹状突起の枝に時空間的に近い入力が複数入るとスパイクが発生する
入力が同時であるか否かを樹状突起レベルで区別できる
シナプス前後ニューロンの活動の同時性検出
計算ユニットとしての樹状突起
近い領域に入った2つの入力は、非線形に足し合わせられる